誕生日ですが、家で一人です。
三角関数ちゃそです。
誕生日パーティがしたいですが、哀れ月曜日、呼んでも誰も来ません。
エロい黒ギャルとか、いないんですかね。
はい。
誕生日くらい自分が主役と思いたいのですが、どうやら僕は脇役のようです。
時に、脇役と言えば、以前こんなツイートをしました。
感情が無になるページを眺めていた。 pic.twitter.com/n1zgZbClkQ
— 三角関数ちゃそ (@sarugami_univ) 2020年9月13日
なんでこんなページにたどり着いたかは覚えていませんが、国民的アニメ「忍たま乱太郎」のアニメ公式サイトには、キャラクター紹介のページがあります。
そこでは、
- 乱太郎の忍術学園の生徒たち
- 忍術学園の先生たち
- 家族や友達
といった様々なくくりのなかに「そのほか」というくくりが存在し、その「そのほか」に存在するキャラクターがこいつらです。
読者の中にこのキャラクターのファンがいらっしゃたら失礼を承知で述べるのですが、「そのほか」感がたまりません。
僕はこのキャラクターのことを誰一人存じ上げないのですが、大学に入学して興味持ったサークルの部室にこいつらがいたら慌てて引き返す、そんな面々です。
陽キャとは程遠い僕ですが、こいつらよりは楽しく会食ができる気がします。
さて、淡々と偏見を述べましたが、これはアニメの公式が「そのほか」と銘打って発信しているので、あながち間違いでもない気がします。キャラクター紹介のページを作成する際に、多分「こいつ一人のために新しいくくりを作るのはな…」となったのでしょう。
…と、国民的アニメのいわゆる「脇役」を眺めていると、まるで自分が「主役」になれるかのような自己肯定感が高まるような気がします。
というわけで、今日はいろんなアニメの公式の脇役を見て、自己肯定感を高めることとします。
ちびまる子ちゃん
ということで、「ちびまる子ちゃん」のキャラクター紹介を見ていきましょう。
「ちびまる子ちゃん」と言えば、永沢君の家が燃えたり、おばあちゃんが二人になったりで有名な作品ですが、こちらの作品のキャラクター紹介ページにも、「その他」の欄が存在します。
多い!!
先ほどの忍たま乱太郎の「そのほか」が若干名だったのに対して、ちびまる子ちゃんの「その他」は多すぎます。
スマブラだったら満足度◎です。
というか、ほとんど「○○のお母さん」「○○のお父さん」で、PTAのそれです。
でも、「その他」のキャラクターでも、「あ、これ○○のお母さんだろ」というのがなんとなくわかるので、それはすごいことだと思います。
それもこれもまる子ちゃんのクラスメイトが個性的に描かれている証拠なのかもしれません。
というか、僕にはそんな個性はありませんから、僕は「その他」にも入れないでしょう。残念。
ちなみに、キャラクター紹介のくくりですが、「その他」とは別に「町の人々」というくくりが存在します。
「その他」にいる人は「町の人々」ではないのでしょうか。
佐々木のじいさんの周辺が多い気もしますが、これはスマブラの「マリオ」「ルイージ」「ドクターマリオ」「ピーチ」「デイジー」的なポジションなんでしょう。知らんけど。
おじゃる丸
続いて「おじゃる丸」です。おじゃる丸と言えば、突然17歳になり記憶を喪失している回がいまも印象的ですが、そんなおじゃる丸のアニメ公式サイトにもキャラクター紹介のページは存在します。
で、このおじゃる丸のページですが、なんと「その他」が存在しません(!!)
多分、ここなら僕でも「月光町のなかま②」あたりに入れてくれそうな気がします。
でも、それだと、「主役になりたい」今日のキモチが達成されないので、僕はブラウザをそっと閉じた。
以降、いろいろなアニメのキャラクター紹介を見ましたが、そもそも「その他」がないという事例がちらほら。
クレヨンしんちゃん
クレヨンしんちゃんと言えば、和が21になる計算の際に両手足の指20本を使っても数えられなかったのでちんちんを使ったエピソードが印象的ですが、あれ、「2進法を用いて片手で31まで数える」やつを応用すれば、ちんちんの有無が計算処理能力に大きく寄与を及ぼすと気付いたときに、数学科に女性が少ない理由を知った気がしました。
もう何のエピソードでもない。
さて、そんなクレヨンしんちゃんのアニメ公式サイトのキャラクター紹介を見てみましょう。
こちらも「その他」は存在しません。
が、この作品の近傍には、自分のことを野原ひろしだと思い込んでいる一般人もいるので、何とも言えないところです。
でも、今日の僕も自分のことを主役だと思い込んでいる一般人なので、相討ちと言ったところでしょうか。
ドラえもん
ドラえもんと言えば、ドラえもんズが全く呼ばれないことで有名な作品ですが、こちらもキャラクター紹介サイトには「その他」は存在しません。
それどころか、だいぶ絞っています。プロ野球の一軍張りです。
あんなに個性的だったのび太の先生や神成さんもいません。
当然ながらドラえもんズも呼ばれていません。
これがオバQだったら小池さん待ったなしだと思うと、ドラえもんのキャラクター紹介は相当絞っています。
右下に「COMING SOON!」感を出していますが、ここに割って入れるポテンシャルを持っているキャラクターはいません。
プレッシャーがかかって誰も引き受けない仕事みたいになっています。
M1の審査員みたいな感じですね。
ONE PIECE
昔、ワンピースの二次創作(エロアニメ)を見ていたら、画面外からちんちんがニュ~~~っと伸びてきて、持ち主がわかってしまった思い出があるワンピースですが、こちらも「その他」に相当するくくりはありません。
その他がいないどころか、ほぼ全キャラいると思われます。
哀川翔でも出席番号が4番になるくらい充実のラインナップです。
ドラえもんの場合、一話完結が多いためレギュラーキャラが固定されているのですが、ワンピースの場合はストーリーものなので、キャラクターが多くなるのは必然なのかもしれません。それでもすべて紹介できるほど個性的なキャラに溢れているのはすごいですね。ワンピースが多くの人から愛される一因かもしれません。
ここまで読んで察したと思うのですが、僕は、ワンピース読んでないので正直何もわかりません。
サザエさん
最後にサザエさんを紹介します。
サザエさんと言えば、「おさかなくわえたどら猫が持ち運べる魚は○kg」というのをトリビアの種で検証していた印象が強いですね。
そんなサザエさんですが、キャラクター紹介サイトが2つ見つかったので、両方紹介します。
まず1つめはアニメ公式サイト。
こちらは「その他」はこんな感じです。
正直、「その他」感はありますが、「脇役」といっても「名脇役」といった感じで、実に個性的なキャラクターが2人並んでいます。
やはり、いくら「その他」といっても、さすが国民的アニメ「サザエさん」のキャラクター紹介に入るキャラクターといったところでしょうか。
かもめ第三小学校の橋本くんも、テトラポットみたいな鼻が特徴的ですね。
僕の鼻は波をかき消せそうにないので、サザエさんの脇役も難しいです。
ちなみに、もう一つのキャラクター紹介のページですが、それがこちらのサザエさん公式サイトです。
こちらは、アニメ公式サイトとくくりが異なっており、アニメ公式サイトでは「その他」として扱われていた2人もそれぞれ
- 穴子さん→マスオと波平の同僚
- サブちゃん→商店街の人々
とそれぞれ「その他」ではないグループわけをされています。
さすが公式サイト、アニメ公式サイトよりも多くのキャラクターを紹介しているので、先の2人も「その他」ではなくなっています。
しかし、そんな公式サイトにも、「その他」が存在します。
はい。
はじめは、「その他」の欄を見て、「脇役」をある意味見下すような形で自尊心を満たそうとしていた僕でしたが、その調査も長く続けていると、いつしか僕は「その他」の定義に疑問を持つようになっていました。
「このキャラクターは本当に『その他』なのか?」
その他。
いろいろな意味が含まれています。
仲間外れ、孤高、余りもの。
そんな印象の強い「その他」ですが、しかし、国民的アニメの「その他」となると、そんな「その他」であっても、個性的なキャラが集まっています。
その中で、僕は「その他と比べて僕はなんて無個性なのだろうか」と、自己肯定感を損ないつつありました。
しかし、タマのガールフレンドの紹介文を読んでみると、
ピンクのペルシャ猫です。
と書いてあります。
正直、この説明文は、他の「その他」のキャラと比較しても無個性です。
しかし、タマのガールフレンドは、堂々としながら、それでいて凛とそこに在ります。
そこで僕は気づいたのです。
僕も堂々と、
「25歳の人間です。」
と言えばいい。
特別な主役である必要はありません。
サザエさんという世界でピンクのペルシャ猫が堂々とあるように、僕もまた人間社会で25歳の人間として堂々とあればいい。
タマのガールフレンドは、そんなことを語りかけてくるような、そんな瞳をしています。
いつか、誰かに優しさを伝えられるその日まで、僕は堂々と生きていこうと思います。
でも、やっぱりこいつらのいるサークルにはいきたくないです。