猿神大学

数学についてあまり書きません。

「三角関数ちゃそ」とは何なのか

※この記事はプロモーションを含みます。*1

 

 

 

 

こんばんは、

三角関数ちゃそです。

 

 

三角関数ちゃそでーーーす。

いえーーーい。

 

 

三角関数ちゃそなのです。

 

 

いや。

 

 

冷静になって、おかしくないですか。

 

 

三角関数ちゃそ、って。

 

 

三角関数ちゃそ」になるまで

 

三角関数

 

私は数学専攻出身なので、耳なじみのある言葉です。

 

講義やセミナーはもちろん、学生時代の塾のアルバイト、教育実習でもよく耳にし、実際に使用してきました。

 

また、現在の仕事はエンジニアですが、そちらでも三角関数は多用しています。

 

エンジニアになってから、趣味でゲームをプログラミングしたりしているのですが、やはりそちらでも三角関数は多用します。

 

三角関数

 

他者から「三角関数」という言葉を聞くとビクッとする程度には、

私には「三角関数ちゃそ」であるアイデンティティがあります。

 

でも、別に三角関数が特段好きというわけではありません。

ひょえー。

 

そもそも三角関数ちゃそのアカウントは、もともと地元の知人とやり取りをするアカウントでした。

 

下が当時のアカウント運用です:

ひでえな

いいねもRTもゼロのあたり、

友人のリテラシーの高さが垣間見えますね。

 

このアカウントは、後述のとある出来事をきっかけに「三角関数ちゃそ」となり、

2016年3月よりLINEスタンプ宣伝用アカウントとして現在のような運用をしています。

 

ちなみに、ユーザー名の「sarugami_univ」ですが、これは私がデュエマをやっていた際にお気に入りだったカード、《猿神兵アッシュ》よりとっています。

ランデス

 

 

地獄スクラッパー(@sarugami_univ)。

 

 

 

 

ただの決闘者ですね。

 

 

 

 

 

三角関数不要論と私

 

さて。

 

数学という膨大かつ無機質な学問の中で、

なぜか三角関数については、定期的に不要論が沸き上がります。

 

私の記憶では、三角関数不要論が盛り上がりを見せたのは3回ほどです。

 

2015年

当時鹿児島県知事だった伊藤祐一郎が唱えた三角関数不要論。

「高校教育で女の子にサイン、コサイン、タンジェントを教えて何になるのか」

といった発言が波紋を呼びました。

公教育の持つ公的性質に反した女性蔑視ととれる発言、

そして、なぜか槍玉に挙げられる三角関数に注目が浴びせられたのでした。

 

news.yahoo.co.jp

 

私は、このニュースが話題に上がった時のことを鮮明に覚えています。

 

というのも、私が三角関数ちゃそを名乗るようになったのはちょうどこの時期で、

 

三角関数がトレンド入りしているから、

アカウント名に『三角関数』を入れればフォロワーが増えるんじゃね?」

 

といった軽率な気持ちから「三角関数ちゃそ」を名乗るようになったからです。

不謹慎。

 

2016年3月よりLINEスタンプ宣伝アカウントに移行してからも、

 

三角関数がトレンド入りした時に、LINEスタンプの宣伝につながらないかな~」

 

と思いまして、アカウント名は変わらず「三角関数ちゃそ」。

 

 

そうです。

 

三角関数ちゃそ」とは、広告。

私はそれを名乗ることで、自身の宣伝を試みていたのでした。

 

 

自身のLINEスタンプの宣伝のため、ネタツイがバズるため。

 

三角関数がトレンド入りしてほしい。」

 

そんな私の邪な思いは、3年半の歳月の後に大成することとなります。

 

2019年 

大阪市長である橋下徹氏が唱えた三角関数不要論。

こちらは、

三角関数が不要」

というよりは

三角関数よりも学ぶべき内容はたくさんある」

といった主張になります。

三角関数不要論というよりかは、三角関数余計論ってところでしょうか。

 

橋本氏本人としては三角関数の重要性を理解したうえでの発言だったと思いますが、

工学や理学において基盤となる三角関数が槍玉に挙げられたことについて、

三角関数よりも学ぶべき内容なんてないのでは?」

といった批判が殺到、炎上することに。

(そもそも、重要性を理解しているのに貶すとは、これ如何に)

girlschannel.net

 

私は、このニュースが話題に上がった時のことを鮮明に覚えています。

 

というのも、私がD進をあきらめたのはちょうどこの時期で、

 

「純粋科学と実学に優劣をつけようだなんておこがましいと思わんのかね

 

と強く思ったのを覚えています。

 

実学に多く活用されている三角関数ですら著名人の不要と言われてしまう事実が、

「そんなこと勉強して何がいいの?」と言われた自身へ刺さったのを覚えています。

 

このとき、すでに私は「三角関数ちゃそ」を名乗っていたわけですが、

理学を志半ば諦めた私自身を三角関数へ重ねたときに、

本当の意味での「三角関数ちゃそ」になった気がしたのです。

 

 

そうです。

 

三角関数ちゃそ」とは、失われた純粋科学。

私はそれを名乗ることで、自身の大学院における研究へ励んだのでした。

 

 

 

この時期から、尖りと拗れのつぶやきが増えます。

 

 

 

 

 

尖りと拗れのつぶやき。

 

 

 

 

《尖りと拗れのつぶやき》(エターナル・ツイート)。

 

 

 

 

こうやって書くと、殿堂入りしそうな呪文みたいで、いいですよね。

 

 

 

 

ただの決闘者ですね。

 

2022年

三角関数不要論のサードインパクトは記憶に新しい。

 

衆議院議員である藤巻健太氏の

三角関数よりも金融教育を」

といった発言になります。

こちらも橋本氏と同様、不要論というよりかは余計論なのですが、

橋本氏同様三角関数を貶す発言が批判対象となりました。

それだけでなく、藤巻氏が三角関数よりも優先すべきとした金融教育では

応用数学の知識・技能が多く求められ、三角関数もその中に含まれる

といった矛盾点があり、これまた炎上の火種となっています。

まあ、三角関数を専門知識と形容する人物ですので、そもそも金融教育の知識・技能が十分であるかは疑問が残りますが。

news.yahoo.co.jp

 

私は、このニュースが話題に上がった時のことを鮮明に覚えています。

 

というのも、そりゃ最近だからな。

 

 

 

公教育とは

日本では、高校は義務教育ではありません。

そのためか、

高校では好きなことを勉強すべき!

といった意見がしばしば見られます。そして、これは非常にポジティブな印象を持った意見です。

 

三角関数普通高校数学で学ぶものですから、三角関数不要論の多くは

高校では好きなことを勉強すべき!

(だから、三角関数が嫌いな人は勉強しなくてもよい)

といった論を軸としがちです。

 

しかしながら、教育基本法第6条において、

高校には小中学校と同様に公の性質を持つことが必要となっています。

 

www.mext.go.jp

 

ここで、公の性質とは以下のようなものです:

  学校が「公の性質」を有するとの意味について、広く解すれば、おおよそ学校の事業の性質が公のものであり、それが国家公共の福利のためにつくすことを目的とすべきものであって、私のために仕えてはならないという意味とする。
  狭く解すれば、法律に定める学校の事業の主体がもともと公のものであり、国家が学校教育の主体であるという意味とする。

さて、学校の事業の性質というのはどのようなものでしょうか。

ここを考察するには、教育基本法の冒頭箇所、

教育の目的および理念を読めばよいでしょう。

なぜなら、事業は目的を達成するために構築されるプロセスだからです。

 

www.mext.go.jp

 

むう。

私の言葉でまとめると、こんな感じですかね。

 

次の内容について、誰でも生涯にわたって学ぶことのできる社会を実現すること:

  1. 知識・教養
  2. 好奇心の育成
  3. 情緒・道徳心
  4. 健康
  5. 職業能力開発

 

高校は義務教育でないながらも、小中学校と同様、これらの内容を学ぶ機会を平等に提供することが求められます。

この機会均等というのが重要です。

 

三角関数が役に立つことがわかる、わからない。

三角関数を役立たせる人生を送る、送らない。

 

最終的にどの立場に立つかは個人の自由です。もちろん、

 

三角関数が嫌い

 

と、最終的になるのも自由。ですが、

 

だから、三角関数が嫌いな人は勉強しなくてもよい

 

として、他人の学習の機会を奪うという行為は、三角関数が知識・教養・職業能力開発に与える寄与が大きい以上、あってはならないわけですね。

 

もちろん、三角関数よりも寄与の大きい学問が生まれ、わざわざ三角関数を学ばずとも、それを学んだほうが良い時代が来た時には、三角関数不要論は正当化されるでしょう。

 

しかし、そのような未来は来るのだろうか。私は、来ないと思います。

 

なぜ三角関数ばかりが槍玉に挙げられるのか

 

単純に

sin、cos、tan

のリズムが人間の記憶に残りやすいのだと思います。

あと、三角関数も三角関係っぽくて言いやすいし。

 

「なぜ三角関数ばかりが槍玉に挙げられるのか」なんて、そんなところでしょう。

 

所詮、

学問を貶める人間なんて、そんな難しい理由なんて考えていないですよ。

 

以上。

 

最後に

 

今回なぜこのようなブログを書いたかと言いますと。

 

今回の藤巻氏の騒動で再度三角関数がトレンド入りしたことで…

何もしていないのに…!

しっかりフォロワーが増えているんですよね。

 

そもそも三角関数ちゃそを名乗っていた目的は

三角関数トレンド入りに便乗したフォロワーの増加

でしたが、実はしっかり機能しているんですよ。

 

なので、藤巻氏騒動から新しく弊アカウントをフォローしてくださったフォロワーさんに向けて、LINEスタンプの宣伝をして、本記事の〆とさせていただきます。

 

三角関数ちゃそのLINEスタンプ

「数学科の闇」シリーズ、ご購入はこちらから!

store.line.me

*1:ほらね?