架空の数学漫画を考える
※今回の記事は、共感性羞恥に触れる可能性があるので、過敏な方は気を付けてください!!!!!!!
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こんばんは。
労働なんてクソくらえ、三角関数ちゃそです。
働けど働けど、なお働き終わらず。
ぢっと手を見る。
…。
…。
突然ですが…!
(すまんな、突然虹色を出して)
(僕の人生、ここぐらいしか輝かしいことがないんですよ)
(大目に見てね)
皆さんは高校時代、どのような遊びをしていましたか?
僕はこんな遊びをしていました。
高校時代にやった遊びシリーズ②
— 三角関数ちゃそ (@sarugami_univ) 2018年8月23日
架空のマンガ議論。休み時間、誰かが唐突に「そういえば今週の『○○』(架空のマンガのタイトル)面白かったよな」というフリをする。これが始まりの合図で、休み時間が終わるまでは架空のマンガについて議論をしなければならない。
これが結構楽しかったのを覚えています。
例えば、
僕「今週の『OVER LINE』、面白かったよな」
友人「データ学園の計算がようやく狂い始めてきたな」
僕「そうそう、『馬鹿な…ッ、敗北確率、89%だと!?』って言ってたよな」
友人「でも、データ学園が競技の楽しみを思い出した描写はよかったよな」
みたいなことを、即興でやる遊びです。
(ちなみに『OVER LINE』はドッジボール漫画です。)
この遊びが盛り上がるうちに、やがて仲間内でそれらの漫画に対する語録が生まれてきます。
模試の結果が悪かった僕「俺の『理論(ロジック)』が超えられた、だとッ…!?」
友人「おいおい、それは『OVER LINE』のデータ学園のキャプテン・才羽(さいば)のセリフじゃん」
はい。
ちなみに、当時の僕は
こんなイケてる遊びしているの俺たちくらいだろ
と思っていたのですが、アメトーーク内の企画
「中学の時イケてないグループに属していた芸人」
において、サバンナ高橋が同様の遊びをしていたことが発覚し、そのときから
ああ、俺たちイケてないんだな
と自覚するようになります。
めざめですね。かなしい。
ちなみに、僕は地元が田舎でしたので、多分彼氏彼女がいたようないわゆるイケてる連中は、親のいない日に家でち○こま○こ相撲で遊んでいたのでしょう(行司「しこった!しこった!」)。
ふふ。
ひひひ。
興奮してきたな。
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はい。
思い出話(ほとんどが妄想)が過ぎました。
この架空の漫画の話をする遊び、
遊びと言い張れば何をしても許されると思っている節があります
個人的にはとても面白かった記憶があります。
(もっと面白かった娯楽がなかったところに、田舎の駄目なところを感じますね)
で。僕はこの架空の漫画の話を、大人になった今でも
週一ペースでやりたい
(つまり僕は大人になれていない)
のですが、哀れ独り身、そんな相手はいないです。
(八方ふさがりが過ぎる)
なので、今回は一人でそれをやるという企画です。
(打開策)(画期的)(先駆者)
僕の中のマリーアントワネットが
「相手がいなければ、一人でやればいいじゃないの」
とささやきます。
(ほとんどオナニーでは?)
はい。
今回はタイトルの通り、
数学をモチーフにした架空の漫画を考えていきます(!!)
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どんな設定を考えるか
漫画を考える以上、設定というのは世界観を考えるうえで大事です。
そこを決めます(僕が、僕一人で)。
とある高校の数学同好会で繰り広げられる、日常コメディ漫画。
はじめは、数学を交えたネタをいくつか取り上げていたが、数学のネタが尽きたのと、数学とは無関係な水着回の評判がすごくよかったことから、徐々に数学要素はフェードアウトすることに。やがて、トンデモ設定が増え、不条理ギャグ漫画へとシフトしていった。
…ふう。
こんな感じで大体いいでしょう。
普段よりもサラサラ筆が進んでいて、なんだか怖いです(自身の才能が)。
でも、僕一人で決めた設定なので、どこか不安はあったりしますね。
はい。
こういう設定の下、どんなキャラクターが登場していくか考えていきます。
細かい設定を考えてみたもの
志熊(しぐま)
主人公。男の子。
両親はそろばん教室を営んでおり、算数に明るい家柄ですが、幼い時に双子の妹がそろばんを誤って飲み込んでしまったことに起因して他界するという、悲しい過去を持っています。
それ以降、算数や数学に対して、強い憎しみを持って生きてきました。
彼にとって数学とは、代償の悲しみでした。
(できれば双子の名前は、双子素数からとりたかったのですが、数字を絡めた名前というと、
- 「一郎」「二郎」「三郎」
- 「一葉」「双葉」「三葉」
のような、自然数に対して一般化が可能であるものばかりを考えてしまい、あまりいい名前が思いつきません。かなしい。)
そんな過去故に、意図的に数学と無縁だった彼が、数学同好会でどのような成長を遂げるのかがこの漫画の注目ポイントでもあります。
小さい頃からそろばんに触れていたために暗算が異常なまでに速く、かつ数学に対する直感的な理解は鋭いのですが、それをうまく言語化するのは苦手なタイプ。いわゆるセンスマン。
彼がなんとなく「主観的」に持っていた数学観が、周囲との掛け合いを通して「客観的」な理論へと変化していく。その成長過程が、この物語の主題となります。
また、数学に染まっていないためか、主人公ながら同好会の活動を一歩引いた状態で俯瞰的に見ることができる、ツッコミキャラです。
三角(みすみ)
準主人公。女の子。
今後、多数女の子キャラが現れるのですが、それらと一線を画した純ヒロインです。
入学当初に志熊くんと接触、仲良くなり、数学同好会を一緒に結成するポジションです。
数学の成績は著しく優秀で、志熊くんの暗算の速さを凌駕する理論構築力が最大の武器です。数学力は作中トップクラスとして描かれます。
また、非常識な天然ボケでもあり、志熊くんのツッコミと漫才のような掛け合いをするのが本作の魅力です。
数学の成績もよく、数学に関する知識も豊富な彼女ですが、数学が好きかと尋ねられると、なぜかどこか曇った表情を浮かべます。
なぜ、ここまで数学に秀でているのか、数学が好きであることに後ろめたさがあるのか。
それは物語の後半での過去の回想(トンデモ設定が出回る頃)に発覚します。
数学ができる理由。
それは、彼女が「30°-60°-90°の三角定規」と「45°-45°-90°の三角定規」の間から生まれたハーフだったからでした。
本来、この2つの三角定規は愛に堕ちてはいけないのです。
しかし、三角の両親は、その禁忌を破り、そして愛し合うのでした。
その禁断の愛の結果生まれたのが、何を隠そう三角だったのです。
三角の人間離れした数学センスは、そもそも人間でないゆえのものだったのでした。
幼少期、三角定規が暮らす村で育ちました。周囲が三角定規である中自分だけ人間の姿ということで、周囲の三角定規からいじめにあっていました(異なる種類の三角定規が交配した場合、その子の角度はUniquenessに定まらないので、折衷案的に人間が生まれます)。
そして、いじめの苦しさを忘れるために、彼女は一人部屋にこもり好きな数学に没頭・勉強したのです。いわば彼女の数学の技能・知識は悲しみの代償でした。
苦しさを克服するために数学と向き合い続けた三角と、苦しさを味わいたくないので数学を避けてきた志熊。
ここに、この二人の対比が見られます。
「過去の苦い思い出と向き合うために数学に触れる」
同じテーマを持ちながら、そのアプローチが異なる高校生二人の青春ライクなやり取りが本作の魅力です。
準主人公ということもあり、スピンオフ「しんこすたんっ!」が描かれます。
「さすってこすって!π裸事案っ!(ぱいらじあん)」
という名の同人誌で、志熊くんの見ている前で分度器に犯されます。
阿成(あなせ)
レギュラー。女の子。
初登場シーンで
「よ~し、点呼をとるぞ…じゃあ、『あなり』!」
「先生、それ『あなせ』って呼ぶんです!」
といったやり取りをします。そういったイベントもあり、「アナリ」というあだ名がつきます。
物事を淡々と解析し、事細かに説明する、いわば解説キャラ。
この立ち位置は、まじめに数学をしていた物語初期から、不条理ギャグへ移行していった物語後期まで、一貫していました。
物語全体を通して変化がないキャラだったことから、一部のファンからは
「定数関数」「微分したら0」
と呼ばれます。
長女であり、家事の腕前は抜群。
弟や妹の面倒見の良さが随所に現れるキャラクター。
料理も上手で、バレンタイン回では、手作りチョコで同好会男子部員のハートを鷲掴みにするシーンも。
そんな彼女ですが、実は、貧乏な家庭で生まれ育ちました。そして、数学同好会に入ったのは貧乏を脱却するためだったのです。
彼女が数学同好会に入ったのは、些細な勘違いからでした。数学の授業で聞いた「f(x)」を「FX」と勘違いしてしまったのです。
日頃家計を管理する立場にあり「生活は数字」をモットーとする彼女。もちろん、生活をよくするために数字を扱う学問、すなわち数学に重きを置いています。
数学の知識を用いてお金稼ぎをしようという野心が強く、株やFXに対する興味が強いです。そのためか、統計学や解析学の方へ足を進めることに。アナリだからね。
なお、ミレニアム問題にまつわる話は分野を問わず興味津々の模様。
「アナセの特異点 ~悔しい、でも感じちゃう(ビブンビブンッ)~」
という名の同人誌で、アナル開発されます。
環(たまき)
レギュラー。世界でもトップクラスの財閥、環財閥の御令嬢。
本作ではことあるごとに
- 避暑地の別荘でバーベキュー
- スキー場を貸切するも雪山で遭難してしまう
- プライベートビーチでの水着回
するなど数学とは無関係な回が現れますが、これらの施設提供はすべて環財閥のなせる業です。
両親が忙しいことから、環の面倒はずっと専属のイケメン執事が見てきました。
実は執事は数学に通じていて、
執事「お嬢様、ここの計算が間違えています」
環「…!あら!さっすが、セバスチャンですわ!」
執事「いや私は、そもそもセバスチャンではありません…」
といったやり取りをすることもしばしば。
音楽や書道、生け花に油絵など、上品な趣味を多く持ち、それらは軒並みハイスペックにこなす優秀なお嬢様。
ただし、料理だけはすごくヘタクソです(料理は下手ながら、素材はめちゃくちゃ贅沢品を使うため、かろうじて食えるものになっています)。
数学同好会に入部したのは、ほかの部員とは一線を画すもので、「教養を身に着けるため」といった、ある種娯楽的な考えからでした。
物語中盤では、実家の資産を守るという目的のもと暗号理論に興味を持ち、徐々に代数学へ関心を持つようになります(というのは建前で、執事が現職に就く前にもともと暗号理論を専攻していたのが、大きかったりしたりして)。
そのせいか、「金を稼ぐため」といった理由で数学をやる阿成とは、生活感から数学観まで何かと馬が合いません。やっぱり代数と解析は分かり合えないのでしょうか。でもこれは僕のキャラクターデザインが悪いですね。
作中では2人の対立構造が良く描かれますが、最終的にはお互いの身分や主義を尊重した上で張り合う、良いライバルになります。
下の名前が「輪子」で、作中で「りんちゃん」(外国人のボディガードが「Ms. Ring」と呼ぶ)と呼ばれていると、なおよいでしょう。
「体論入門 ~お嬢様の『整域』はこちらでしょうか?~」
という名の同人誌で、執事との純愛ものが描かれます。
杜幌(とぽろ)
レギュラー。女の子。
漢字が結構難しいので、作中ではカタカナで「トポロちゃん」と呼ばれること必至でしょう。
(「と」→「杜」は何とかなるのですが、「ぽろ」→「幌」がどうしようもないです。本ブログ執筆においては、「札幌」の「幌」を打つたびに「札幌」と打っては「札」を消しています。これが結構つらい)
運動神経が良く、わんぱくな性格。
成績もよく、勉強以外も賢さがうかがえる言動が目立ちます。
さらに、作中きっての善人で、人当たりが良く物腰の柔らかいタイプ。
頭も体も態度も柔らかな、クラスの人気者。
数学同好会へも(設立当時は部員数確保が問題だったことから)「入部してみて詰まらなかったら抜ける」という名目で入部します。そして、彼女の人当たりの良さと能力の高さから、なんだかんだ数学同好会を楽しむ立場になりました。
誰とも仲良くなれる素質の持ち主で、それが転じて対照的な阿成と環をつなぐ、中和剤のようなキャラクターとなっています(そして作中では、二人の板挟みにあう気苦労も多く描かれます)。
家は喫茶店を営んでおり、看板に書かれたドーナッツとマグカップが特徴的。
トポロ自身も、休日は実家の接客を手伝ったりしています(そこで接客で培ったスキルは学園祭回にて発揮されます)。
…と、ここまで述べると完璧超人キャラなのですが、その立ち位置のためかストレスをため込みやすいという短所があります。そして、そのストレスの沸点を超えたときには、明るい性格が一転、普段見せない腹黒な一面が表に現れます。
総じて、裏表がはっきりしたキャラクターと言えるでしょう。
「杜幌自慰 ~柔らかい幾何学~」
という名の同人誌で、性欲が強い描写がされます。
桝原(ますはら)
数学教師。女性。
本作のレギュラー陣で唯一の大人。
まじめで冷徹、綺麗系の鉄仮面。
感情なんて二の次な、がちがちの理論派。
数学同好会の顧問役は、やはりこの苗字になるでしょうか。
登場人物、それも自分より年下の高校生相手に事あるたびに理詰めする様子は、まさにマスハラの名を冠するにふさわしいキャラクターでしょう。
Sっ気のあるその仕草、その風貌にファンが集まる、そんなキャラクターです。
その風貌から学園内でもファンが多く、わざと宿題を忘れて、廊下に立たされる等のお仕置きを受けることに快感を得る生徒もいるほど。
学園内には「マスハラ会」なる桝原先生の非公認ファンクラブがあります。数学オリンピック編で学園に視察に来た他校の生徒は「マスハラ会」の看板を見て、「マスマティックハラスメントに対して生徒が団結、対立を起こすほど厳しい指導をしているのか…」と誤解し、恐れおののく場面もあります。
私生活について。
実は既婚者で、冷徹な普段とのギャップを感じさせるような、家庭的な一面も多々あります(夫は作中で描写されないのですが、最終巻の作者コメントに「実は作中に桝原夫が出演しています」と記載されたために、考察が盛り上がります)。
娘が一人います。夫が多忙で面倒が見れないことが多いようで、作中の数学同好会の活動において宿泊を要する場合には、娘を同伴させることがあります。
娘を溺愛していて、娘の言うことを何でも聞いてしまうほどです。普段、生徒に対して「それは数学的に正しいの?」と理詰めをする桝原ですが、娘が屁理屈を言ったときにはそれを肯定してしまうほど。愛娘の前では、彼女のアイデンティティともいえるロジカルシンキングが崩壊、普段とのギャップが露呈します。
なお、桝原の娘は、桝原によく似た美人でありながら、桝原と違い鉄仮面ではないため、幼げがあり笑顔がかわいいです。その結果、高校生だらけのこの漫画における幼女枠として、唯我独尊の扱いを受けます。
「マス★ハラスメント」
という名の同人誌で、Sっ気ある手淫が描かれます。
増間(ますま)
男の子。準レギュラー。
帰宅部ながら、事あるごとに数学同好会に絡んでくるキャラクター。
とにかく仕事ができるタイプの秀才キャラで、おとなしく生きていればただただ優秀なだけのイケメン。数学も、三角に少し劣る程度(つまり作中No2)にできる、いわば作中屈指の優秀キャラです。
しかし、なぜか数学同好会の面々と変な方向で張り合っては、性格の悪さが出てしまう、どこか残念な人。
最初は、些細な対立から数学同好会の敵として登場します。
が、純粋な敵というわけではなく、同好会の数学的議論に好戦的に参加したり、同好会の発展のためにアドバイスをするなど、結構いいやつとして描かれます。
作中、数学同好会に加入することはなく、ずっと帰宅部なのですが、物語中盤くらいからは、スキー合宿回をはじめとする数学同好会イベントになぜかしれっと参加しています。このように、数学同好会の活動「事実上の部員」として扱われることが多く、本人もこの扱いについてはまんざらではない様子。
数学同好会でないのに数学に精通しているという点や、苗字が「マスマティック」からきている点、それでありながら「ふえるま」に読める点から、この漫画の黒幕ポジションなのではないか?という噂が立ちます。
そもそも、この漫画に黒幕がいるのかは謎ですが。
「私はこの気持ちに気付いたが、それを伝えるには余白がなさすぎる」
という名の同人誌で、志熊くんとのBLが描かれます。
難波(なんば)
校長先生。男性。
物語の舞台である難波学園高校の校長であり、理事長も務めています。
学校の進学実績を至上ととらえており、生徒は自身のビジネスの駒だと思っている節があります。あまり人情はないです。
作中、早い段階で志熊や三角に数学の才能があることを見抜き、その結果として数学同好会の設立を許可したのですが、それも「数学オリンピックなどで自校の生徒が好成績を残すことで自校の宣伝となるから」といった思惑がありました。
そういった考えがあるため、数学同好会が部費を使って、海水浴合宿や天体観測合宿、温泉旅行などといった数学とは無関係な活動をすることに対して否定的にとらえています(実際は環財閥の散財なのですが)。
このような経緯があり、はじめは数学同好会を応援していた立場だったのですが、やがて数学同好会の活動が目に付くようになり、徐々に嫌がらせをするようになります。
結果、
「これができなかったら数学同好会は廃部!」
と様々な条件を提示するようになりました。
この条件提示が数学同好会の活動にも大きな影響を及ぼします。
はじめは
「全国模試で一位をとれ、できなければ数学同好会は廃部!」
といったものでした(これを受けて、同好会は避暑地へ赴き勉強合宿という名の夏休みの思い出を作るのでした)。
以降も、難波学園長は様々な条件を数学同好会に課しますが、それらを同好会(主に三角、助っ人の増間)が難なくクリアしていくため、難波学園長の提示する条件もどんどん無理難題へと飛躍、エスカレートしていくことに。
ついに、物語後期では
- 「ワシを甲子園に連れていけ、できなければ数学同好会は廃部!」→野球編
- 「魔王を倒して来い、できなければ数学同好会は廃部!」→魔界編
- 「数学同好会を廃部にしろ、できなければ数学同好会は廃部!」→排中律編
など、トンデモ展開を後押ししました。これをもって数学系日常漫画としての本作は崩壊し、日常不条理漫画にシフトしていくのです。
このことから、初期のゆるゆる数学編を支持していた一部の数学徒からは「すべての元凶」との呼び声も高いです。
なお、週刊誌主催のキャラクター人気投票が開催された回で、
難波校長が
「ワシを人気投票1位にしろ、できなければ数学同好会は廃部!」
と宣言しました。
結果、桝原の娘に負け、作中でそれを理由に一度数学同好会を廃部にしたことがあったのですが、あのまま漫画ごと終わっていれば、伝説の漫画と評されていたのではないか?と今でも思います。
これまで述べた同人誌は、大体学園長命令で進行します。
細かい設定を考えるに至らなかったが、数学漫画に出てきそうな苗字
矢野(やの)
一見普通の苗字ですが、英語に直すとベクトル場(Vector Field)になるといった苗字です。
矢野先生の逸話に同じものがあります(そうなると、リトルウッドこと小林もいるとよいですね)。
弟子丸(でしまる)
10進法が英語でデシマルであり、弟子丸自体日本の実在する苗字であることから、親和性が高そうな苗字だと思います。
10進法は、日本では常識的とされる数の計上方法だと思っています。なので、弟子丸を冠するキャラクターはいわゆる常識人にするべきなのではないかと思いました。
しかし、先に述べたように本作の主人公志熊くんが常識人ツッコミキャラであることを踏まえた際に、「常識人キャラが飽和している」といった印象を受けた次第です。
僕がdecimalそのものに深い理解があればこうならなかったかもしれませんが…
このブログを見た「数学漫画描きて~」って方、よろしくお願いいたします。
下出(しもで)
「ゲーデル」と読める日本人っぽい苗字として考えました。
ゲーデル自体、結構無茶苦茶な逸話が多い偉人ですので、キャラ付けはしやすい気がします。
例えば、本作の数学同好会は様々な活動をしますから、どんなことにも「○○な可能性が否定できないから…」といって参加しない幽霊部員みたいな立ち位置も面白いかもしれません。
例えば海水浴回では
志熊「あれ、下出さんは?」
桝原「下出さんなら『海水浴場行く途中のバスが交通事故を起こす可能性が否定できないから…』という理由で参加を見送ったわ」
志熊「海水浴で海に行くまでを警戒する奴、初めてだわ」
みたいな使い方ができるでしょう(漫才のつかみのように、イントロのみ定型的に表れるキャラ)。
これは定番になると面白そうです。
次元(つぎもと)
ホントはルパン三世よろしく「じげん」と読ませたかったのですが、調べてみると「次元(じげん)」という苗字は実在せず、「次元(つぎもと)」は存在するようで。ゆえにこのようにしています。
「次元」は数学用語としては面白い言葉だと思っていて、解析・幾何・代数、それぞれの分野で捉え方が異なって聞こえる言葉であると思っています(抽象的には、「結果を決定するパラメータの個数」なのですが、その定義の仕方が分野ごとに特徴があるように思っています)。
そういった意味で、次元は
阿成・環・杜幌のレギュラー3人から、各々異なった印象を持ちながらも、しっかり中立の立場を守るキャラクター
であるべきだと思っています。ただ、阿成と環の対立構造とそこを仲介する杜幌を先に考えてしまったため、次元の立場がないことに気付きました。
これは、私が「数学の大雑把な分野」という抽象度でキャラクターを考えてしまったことに起因します。例えば、代数学も群論・環論・体論と細分化できるはずなのに、環論だけ抽出してしまったところとかが良くないです。これをしっかり「代数学があって、その中でも群論・環論・体論って特徴的だよね」の抽象度で捉えていればよかったのです。解析、幾何についても同じですね。細分化があいまい。
以降、同じことがないように、反省していきます。
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いかがでしたか(何が?)、
『僕らの数学教室』(通称:「僕マス」)。
僕はやっぱり、放課後肝試し回がおすすめです。
ちなみに、事の発端となったこちらのツイート、
高校時代にやった遊びシリーズ②
— 三角関数ちゃそ (@sarugami_univ) 2018年8月23日
架空のマンガ議論。休み時間、誰かが唐突に「そういえば今週の『○○』(架空のマンガのタイトル)面白かったよな」というフリをする。これが始まりの合図で、休み時間が終わるまでは架空のマンガについて議論をしなければならない。
高校時代にやった遊びシリーズ②
とありますが、①と③はこんな感じでした。
高校時代にやった遊びシリーズ①
— 三角関数ちゃそ (@sarugami_univ) 2018年8月23日
市内すごろく。自分の住んでる街にある店ですごろくを作成、サイコロで出た目に合わせて自転車で移動した。男子高校生3人で西松屋のマスを踏んだのはいい思い出である。
高校時代にやった遊びシリーズ③
— 三角関数ちゃそ (@sarugami_univ) 2018年8月23日
ベイブレードごっこ。回転しながら相撲をする遊びであり、回転を止めた側の負けとなる。体格が大きい方が有利、と思っているうちは三流で、体格が小さい方が教室内といった狭い空間では小回りがきいて有利、と気づいて二流。一流は、こんな下らない遊びはしない。
なんでしょう、③が致命的に救えないですね。
…というわけで、今回の
「ボーボボ以外の漫画も読もうね」、
楽しんでいただけましたでしょうか。
次回の
「お前の考える同人誌タイトルは企画ものAVのそれ」
も楽しみにしてくださいね。
それでは。
え?この記事10000字もあるってマジ?