前置き
金曜日の夜にがぶがぶお酒を飲むせいで、土曜日を溶かしがちです。
三角関数ちゃそです。
先日、血迷ってSUZURIにアカウント登録をしました。
とりあえず登録した。アイディアはない。https://t.co/GX2fTSakXz
— 三角関数ちゃそ (@sarugami_univ) 2021年1月23日
「SUZURIって何?」といった方に簡単に説明すると、オリジナルアイテムを手軽に製作・販売できるサービスです。
従来であれば、オリジナルグッズ販売の際には
- 「大体○個売れるだろう…」という予測を立てて販売者側が受注
- 実際に購入者を募集し販売
という流れを踏む必要があったため、初期費用、売れ残りや供給不足といった問題があったわけです(同人誌販売とかにも似ていますね)。
他方、SUZURIは受注生産での販売を行うため、上記のリスクはかなり緩和されることになります。
…みたいに説明しましたが、具体的なものを見た方が早い気がします。
数学関連のグッズで言えば、例えば、『数学ガール』でおなじみの結城浩先生がSUZURIでグッズ販売していたりしています。
ちなみに、僕は『数学ガール』に出てくる女の子が全員好きです。 単射性がないです。*1
で、突然なんですけど、読者の皆様は「数学グッズ」に興味はありますか?
興味がある人もない人も、とりあえずAmazonで「数学グッズ」って調べてみてください。
素数ものさしとか素数マグカップとか、しゃれが聞いたグッズもあるのですが、大体出てくるのは↓みたいな感じです。
なんというか、「数学っぽさがない」んですよね…
これを「It's cool!!」って思う人がいたら申し訳何のですが、少なくとも僕はちょっと小恥ずかしいです。
昔、福山雅治主演のテレビドラマ「ガリレオ」が放送されたとき、クラス内で
「実に面白い」と言いながら難しそうな数式を黒板に超スピードで書く
という行為が流行ったのですが、そのときは中学生くらいだったので
2x = 4
x = 2
程度の板書しかできずに、まったくかっこよくなかったんですよね。
あれに似た感じの「数学っぽさがない」なんだと思います。
で、なんで「数学っぽさがない」かを考えたとき、制作者の数学に対するこだわりというか熱量というものがないからだと思うのですよ。
単純に、「実に面白い」と言いながら高速で数式を殴り欠くほどの熱量がなければ、「数学っぽさ」が出せないと思うんですよね。
あと、受注生産でない以上は、ゴリゴリの数学を推すと売れ残りが怖かったりしたりしますし、そういった観点からも、難しすぎる数式を羅列するのは敬遠されたりするのかな?とも思います。
で、SUZURIは
- 数学好きな人が自身の数学観の強いグッズを気軽に販売できる
という性質を持っているわけで、上述の難点を解消できていると思います。
個人的に、数学は性癖の押し付け合いみたいなところがあるので、「素数こそ至高」みたいな人もいれば「微分こそが至高」みたいな人もいる以上、万人に刺さる数学グッズって究極的にはないと思うんです。
はい。
そうです。
「自分が『数学感ある』と思える数学グッズが欲しいなら、自分で作ればいいじゃない」と自分のマリーアントワネットが囁いています。
前置きが長くなりましたが、今回は数学グッズのアイディアを考えてSUZURIでグッズを出そうとした回です。
蛇足
前置きの次が蛇足というところで風向きが怪しいですが、読んでください。
というわけで、SUZURIのアイディアを箇条書きしていくことにしたのですが、その箇条書きの一つ目が
- 無地のマグカップを「ドーナツ」という商品名で売る
でした。
もうね。おしまい。
こういうアンサイクロペディア的な秀逸さはいらないのですよ。
なんか、もっと、愛と数学の短歌コンテストで発揮した、数学なんだけど甘酸っぱい雰囲気というか、そういうの出せないんですかね。
というわけで、箇条書きをやめて適当にお絵描きをしてみることにする。
三角関数って波模様ですし、普通にグラフ出力するだけでおしゃれと言えばおしゃれなんですけど、波模様って「揺らぎ」の印象が強くて、そんな波が重なって答えを紡ぎだすFourier級数展開って実質青春ですよね?
そんなFourier級数展開とは疎遠なtanに着目してみることにしました。
画力はさておいて、こんなものを考えた。
こんなお目汚しだが、y=tan xのグラフのつもりである。
いや、冷静になるとy=tan xのグラフを正確に描ける人間はいないのだが。
赤線はx=π/2といったところか。
テーマとしては、
あなたに触れると『性』の無限大に発散しちゃうのおおお///(ビブンッビブンッ)
である。ロマンチック。
さすってこすってこすってさすっちゃう奴である。
それにしても、「ビブンッビブンッ」ネタ、一生使ってそうだな。
今更ですが、漸近線ってめちゃくちゃロマンチックですよね。触れたくても触れられないみたいな。
こんな感じでロマンチック路線でアイディアを描き出してみたのですが、
y=tan xのグラフのつもりである。
という自身の発言を思い返してみましょう。
y=tan xということは、定義域を拡張すると
ロマンチックは何処へ。
という感じで、おしゃれを追求しようとするとネタに走ってしまう自分の悪いところを痛感した週末でした。
そんな自分を少しずつ好きになっていきたいですね(主題のすり替えが早い)
今後いいアイディアが浮かぶことを祈ります。
最後に、今回のブログを書くにあたって勝手にインスピレーションを受けた方を宣伝してオチとします。
M1ぐらいで数学に病んで尖った作風になってほしい。