導入
出身が異なると文化が異なります。
文化が異なると娯楽も異なります。
有名な例としては、2チームに分かれるときに、じゃんけんのグーとパーで組み分けをするときの掛け声とかですかね。
「ぐっぱ」や「グーとパーでわかれましょ」などあります。
仙台では「うらおもて」みたいに言うようです。
僕の地元では「ぐっぱようえっき」やら「ぐっぱげーげーげー」やら言っていました。由縁は不明です。
「指スマ」なども名称が地域によって異なるようですね。まあ、他の名称は知りませんが。
また、例えば昆虫採集は田舎じゃないとできませんし、海水浴も海に近いところゆえにできる遊びでしょう。
遊びの内容自体も地域によって異なってきます。
このように出身によって遊びの文化が異なることはよくあります。
様々な出身の人と出会う機会では、このような「地元あるある」が話題に上がることも多いでしょう。
今回は僕の小学校で流行った「ハイドロポンプ」という遊びについて、ブログを書きます。
「あ!ハイドロポンプね!うちの小学校でもやったよ!」という人間に未だに会ったことはないので、ハイドロポンプ経験者は一報ください。
ハイドロポンプとは?
以下にハイドロポンプの手順を紹介します。
- 蛇口に顔を近づける
- 口をすぼめる
- 蛇口をひねる
- 水を飲む体勢になっているが、口をすぼめているので口の中に水が浸入してこないので、水が反射する
- 横から見ると口から水を勢いよく出しているように見える
- 「ハイドロポンプみたいじゃね?」
以上がハイドロポンプになります。
勝敗もクソもありません。
ただ、僕のよく遊んでいたところの近くに勢いの強い蛇口があって、そこでハイドロポンプを成功させると称賛されていました。
小学校の時だと「牛乳飲むのめちゃくちゃ速い」とかでクラスの人気者になれたりしますが、ジャンルとしてはそれに近いです。
ちなみにハイドロポンプに失敗すると鼻から水が入って苦しいです。
僕の仲間内ではこのハイドロポンプがなぜか流行しました。
体育の授業の後とか、みんな運動後で喉カラカラだったと思うのですが、僕らがハイドロポンプで水飲み場を占領していました。
いま思うとめちゃくちゃ迷惑ですね。
休み時間もハイドロポンプをしていました。
水飲み場を占領しているので、困った女子が
「先生、なんかやってます」
と先生に言い付けたのですが、先生は
「『なんか』とは何ですか、小学校5年生なんだからきちんと話しなさい」
と、ハイドロポンプをやっている僕らではなく、なぜかその女子を叱っていました。
ハイドロポンプを知らないと小学校の先生に怒られるようです。
みなさんも将来子供ができたときには、ハイドロポンプをしっかり教えた方がいいです。知らないと怒られるので。
そのとき歴史が動いた
いつもと変わらずハイドロポンプをしていたある日、事件は起きました。
ハイドロポンプ中に人と人とがぶつかってしまい、ハイドロポンプに挑戦している人の歯茎が蛇口に接触、流血してしまいました。
遊んでいるときに怪我人が生じたならば、小学校なら職員室に呼ばれて面談です。
その場にいたハイドロポンプ愛好者が何人か職員室に連行されました。
そして、その日の帰りのホームルーム。
担任の先生から残酷な通達が来ました。
「ハイドロポンプを禁止にします」
このような流れで、僕の小学校ではハイドロポンプが禁止されました。
「ハイドロポンプを禁止にします」
と淡々と述べた担任の先生の真面目な顔が未だに忘れられません。
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今日はこの辺で。